浴室鏡の豆知識
浴室鏡の豆知識
浴室鏡の色々・豆知識など書いていきたいと思います。
おうちのハウスクリーニング専門店お掃除どんちゃんです。
最近、浴室クリーニングをご依頼いただくお客様宅の多くが【特殊加工済み】の鏡だと感じます。
それだけ、各メーカーさんも力を入れていることだと思います。
では、特殊加工されている鏡ってどんなのものなの?
普通の鏡じゃダメなの?
せっかくだから一緒に確認してみましょう!
特殊加工の鏡とは
特殊加工の鏡は、さまざまなメーカーさんが色々な名称で販売しています。
一部分ですけど例えば…
- TOTO「お掃除ラクラク鏡」
→炭素の膜で鏡の表面を覆い水垢のこびり付きを抑えてくれる鏡。
- LIXIL「キレイ鏡」
→水道水に含まれるシリカがウロコのように白くこびりつき、鏡が見にくくなってしまうシリカ汚れ。キレイ鏡は特殊コーティングで水や汚れをはじき、シリカ汚れの固着を防ぎます。
- Panasonic くもり防止「クリアミラー」
→特殊コーティングにより使用前にお湯または水をかけることにより水膜を作り、くもりを防ぎます。
- トクラス「うつくしミラー」
→親水性のある特殊コーティングが施されています。 このコーティングにより、水垢や皮脂汚れが付着するのを防ぎ、付着した汚れも簡単に落とすことができます。 またシャワーをかけると、湯気によるガラスのくもりをすっきりと取除くことができます。
- くもり止めフィルム
→鏡の表面にフィルムを貼ってくもりを防ぎます。
いろいろな種類の特殊加工済み鏡がありますが、基本的には大きく2つに分かれます!
【撥水性の加工】と【親水性の加工】です。
撥水性と親水性の違いとは…。
撥水性と親水性の違い
撥水性とは
撥水性とは、読んで字のごとく水をはじく性質のことで、物の表面についた水を弾く作用のことです。素材表面に撥水加工を施すことで、水が玉の形となって表面を滑落したり、素材内部に浸透することができなくなります。
親水性とは
親水性とは、水に対して親和性が高い物質のことで、水に溶けやすかったり混ざりやすい性質があり、表面の状態が濡れやすい場合に親水性があるといいます。親和性のある物質の場合だと、その物質に水がかかると水が広がるように膜をつくっていきます。
撥水と親水の違いを簡単に説明すると、「撥水は、水玉がコロコロとしている」タイプ。
一方、「親水は、水滴が表面に広がり馴染む」タイプ。
画像や資料がないのでわかりずらいかもしれませんが加工してある鏡を見比べてみて感じるのは、撥水加工の場合は、水をかけた瞬間から水が水玉となって弾けたりきれいな水玉として鏡の表面にとどまっている状態です。
親水加工の場合は、水をかけた瞬間から鏡の表面全体に広がりきれいに流れ落ちていく状態です。
この状態を踏まえて当店の見解をお伝えしますと、浴室鏡の加工(コーティング)は、親水性のコーティングをおすすめします。
鏡の表面にウロコができる原因の一つが水のなかに含まれるカルキ・カルシウム・マグネシウムになります。撥水加工の場合、水玉が鏡の表面に残ってしまい、水分が乾燥されるとカルキなどと鏡の表面が化学反応を起こし、結晶化することで、水垢となります。
それにくらべ、親水加工は水が鏡の表面を流れ落ちていくので、乾燥しても結晶になりずらいので、当店の鏡コーティングは親水性を使っております!
親水性の鏡であれば、鏡のくもり防止にもつながります!
それなら、なんで鏡がくもるか・親水性にすればくもり防止になるのか疑問に思ったあなたの疑問を解決していきたいと思います!
鏡のくもる理由・対策
- 浴室鏡がくもる理由
- 鏡は熱伝導率の低いガラス製で、熱されにくく冷めにくいため、周囲より温度が低くなりやすい性質があります。 浴室の湿った空気が鏡の表面で冷やされ、細かい水滴となります。 鏡の表面にごく小さな水滴が張り付き、光を乱反射させることで白っぽく見えるのが曇りの原因。 鏡に汚れが付いていると、さらに曇りやすくなります。
くもり対策
・水には表面張力という性質があります!鏡の表面で丸く水滴になろうとするので、その性質で小さく無数の水滴がくもりとなっているので、鏡の表面に親水性コーティングをして性質を利用すれば流れ落ちていくことになります!親水性効果があっても湿った空気が鏡の表面に触れるとくもりは、発生しますが水を流せば、くもりは消えます!
※親水性コーティングの耐久は、お客様の使用環境にかなり影響しますが6か月ほどが目安です。
特殊加工・普通の鏡もお手入れが重要
特殊加工の鏡も普通の鏡も日ごろのお手入れがとても重要です。
- ・鏡だけでなく、浴室全体の水気をきちんと拭きとる。
- ・汚れてきたら早めに汚れを落とす。汚れには、さらなる汚れが付きます。
- ・特殊加工の鏡は、あまりこすらないこと。コーティングが剥がれやすくなりコーティングの劣化につながる。
- ・特殊加工の鏡は、各メーカーのお手入れ方法を確認すること。洗剤選びに注意が必要。
- ・普通の鏡の方がお手入れが必要になりますがたくさんのお手入れ方法が使える。
まとめ
特殊加工の鏡は、普段のお手入れが楽になることから逆に、汚れにあまり気が付かないこともありそうです!
いざ汚れに気が付いた時に、ハウスクリーニングで鏡の研磨を依頼しても、鏡のコーティング状況によって、研磨出来ない可能性があります!
普通の鏡であれば、研磨してコーティングすることもできます!
どちらの鏡もお客様の使用状況・環境・水道水の成分の強弱など様々な状況に大きく左右されます!
お手入れは、とても重労働で大変ですが、キレイを維持するためにも頑張りましょう。
浴室鏡の研磨
作業風景
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お掃除どんちゃんの浴室クリーニング
※鏡の研磨+親水性コーティングは、浴室クリーニングのオプションとなります。